「コンカフェやガールズバーの仕事内容にあるビラ配りって必須業務なの？」
「ビラ配りがない求人の見分け方が知りたい！」
街中で行うビラ配りに苦手意識があり、できればやりたくない！と考えているキャストは意外にも多いものです。
この記事では、そんな悩みを抱えるあなたに向けて、コンカフェやガールズバーで行われるビラ配りについて解説します。
ビラ配りがない求人を見つける方法や、ビラ配りの苦手意識を克服するコツなどもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
コンカフェ・ガールズバーの仕事内容にビラ配りは必ずある？
多くのコンカフェ・ガールズバーでは、仕事内容に「ビラ配り」が含まれています。
ビラ配りを行う主な理由は、お客さんをお店に集めるためです。
ビジネスの世界では、これを「集客」と呼びます。
コンカフェやガールズバーは、店舗数が非常に多い業界です。
次々に新しいお店がオープンするため、お客さんもどこに行けばいいか迷ってしまいます。
オープンして間もないお店であれば、そもそも存在すら知られていないケースも珍しくないのです。
そこでお店側は、集客に繋げるための対策として「ビラ配り」を行います。
「うちのお店はこんなに可愛い子が接客しますよ」「こんなコンセプトのお店を営業していますよ」と直接的にアピールするためです。
このような経緯があるため、多くのコンカフェやガールズバーではビラ配りを業務の一部として積極的に取り入れています。
しかしその一方で、ビラ配りを行う女の子側にはいくつかのデメリットが出てきます。
ビラ配りはお店の外で行うため、夏場は暑く冬場は寒いといった体感的な不満や、立ちっぱなしで体力が奪われるといったつらさも感じることもあるでしょう。
また、チラシの受け取りを拒否されたことが精神的なダメージやストレスへと変わり、ビラ配りが苦手になってしまう女の子も決して少なくありません。
このような場合は、ビラ配りを行わないお店を選ぶ・またはビラ配りに頼らない集客方法を身につけるなどして回避策を考えるとよいでしょう。
ビラ配りなしのコンカフェ・ガールズバー求人はある？
多くのコンカフェ・ガールズバーではビラ配りを業務の一部として取り入れています。
ですが、中にはビラ配りを一切行っていないお店があるのも事実です。
こうした違いは、お店の方針や女の子の集客力によって決まります。
業務内容にビラ配りが含まれているか知りたい場合は、これからお伝えする3つの項目を参考にし、自身に見合った求人を探してみるとよいでしょう。
面接・体入時に仕事内容を確認をしよう
ビラ配りが仕事内容に含まれているか確認する方法の1つは、面接や体入時に直接聞いてみることです。
体入とは「体験入店」の略で、実際にお店で働き、業務内容を体験するシステムです。
出勤してから退勤まで仕事の流れが分かるだけじゃなく、働いた分の報酬も得られます。
体入は、お店の雰囲気・客層・どのようなキャストが働いているのか直接的に確認できるチャンスです。
特にコンカフェやガールズバーは女性が多い職場であるため、人間関係を心配する方も多いでしょう。
中には、新人に対して当たりが強いキャストがいたり、キャスト同士で派閥ができていたりするお店もあります。
こうした内部の関係性は実際に働いてみないと知ることができません。
在籍してから「こんなはずじゃなかった」「お店選びに失敗した」と後悔しないためにも、体入システムは積極的に活用しましょう。
「即日体入」を受け付けているお店であれば、面接を受けた直後に体入可能です。
自身のスケジュールや状況に合わせて、検討してみるとよいでしょう。
大手だとビラ配りなしの場合もある
ビラ配りを行う主な目的は、集客とお店の利益を増やすためです。
大手のコンカフェやガールズバーであれば、SNS発信や広告などを利用して集客を行っているケースもあります。
このような場合は、お客さんがお店に来る仕組みができているため、わざわざビラを配る必要がないと考えているのかもしれません。
どうしてもビラ配りをしたくない場合は、集客に力を入れている大手で働くのもよいでしょう。
気になるお店を見つけたら、実際にお店の周辺を歩いてみてビラ配りを行っていないか確認したり、SNSや口コミサイトで実際に働いているキャストの体験談を調べたりしてみるのもおすすめです。
他にも、身近で働いている友人や知人がいる場合は、直接話を聞いてみるのもよいでしょう。
個人でSNS集客するのも一つの手
人気の高いキャストであれば、ビラ配りに立たなくても良いケースもあります。
何度もお伝えしますが、ビラ配りを行う理由は「集客」のためです。
言い換えると、集客があればビラ配りをする必要はないのです。
知名度が高く、人気のあるキャストはビラ配りをしなくてもお客さんが来店してくれます。
個人の知名度を上げるためには、SNSなどを上手に使って集客に繋げましょう。
InstagramやTikTokは、華やかな「画像」や、音楽とリンクした「映像」が求められるSNSです。
可愛い自撮りやおしゃれな日常など、目を惹くような投稿を意識するとよいでしょう。
対して、X（旧Twitter）は「文章」を通して人柄をアピールしたり、情報の共有をしたりするのに適しています。
日常の些細な出来事やお店のイベント情報、ファンとの交流など、文字でやりとりする場所として活用するとよいでしょう。
このように、さまざまなSNSを使い分け、集客を行うのも一つの手段としておすすめです。
ただし、SNSは即効性が低いため、結果として実るまである程度の期間を要します。
すぐに結果が出ないからと言って投稿を中断せず、最低でも3〜6か月以上継続する根気強さが大切であるといえるでしょう。
ビラ配りは許可がなければ違法に！ビラ配りの注意点
ビラ配りは、正しい手段・方法で行わないと違法になる可能性があります。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、これからお伝えする注意点について、しっかりと把握しておきましょう。
事前に道路使用許可書の申請が必要
道路交通法第77条によると、ビラ配りを行う際は「道路使用許可書」の申請が必要です。
道路において、一般交通に著しい影響を及ぼすような通行形態または方法により道路を使用する行為をしようとする場合は、当該行為に係る場所を管轄する警察署長の許可を得なければならない（第77条）
道路は公共施設であるため、通行人の妨げになる行為は禁止されています。
しかし、「社会的な価値のある理由」と認められる場合は、警察署長の許可を得ることによって禁止解除の措置が取れます。
禁止解除に該当する「社会的な価値のある理由」は大きく分けて4つです。
- 1.道路において工事もしくは作業をしようとする行為
- 2.道路に石碑、広告板、アーチ等の工作物を設けようとする行為
- 3.場所を移動しないで道路に露店、屋台等を出そうとする行為
- 4.道路において祭礼行事、ロケーション等をしようとする行為
ビラ配りは上記項目の「4」に該当するため、警察署長から道路使用許可を得なければなりません。
道路使用許可の申請手順は以下の通りです。
- ビラ配りを行う住所の管轄警察署を確認する
- 「道路使用許可申請書」と「道路使用許可申請書の添付書類」を警察署に提出する
- 許可が下りるのを待ち、道路使用許可書を受け取る
これらの申請には、1箇所あたり2,100円程度の手数料がかかります。（地域によって異なる）
また、申請書の提出から許可証が交付されるまで1週間程度の期間を要します。
申請手続きをする際は、できる限り余裕を持って済ませましょう。
許可がないと捕まる可能性がある
無許可のビラ配りは「通行人の妨げ」となるおそれがあるため、道路交通法に抵触します。
違反した場合は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科されます。（道路交通法第119条）
上記の罰則規定は、無許可で業務を行ったお店だけに科せられる訳ではなく、ビラを配布したキャストも刑罰を受ける可能性もあり注意が必要です。
事態が深刻になってから「知らなかった」「聞いていない」と言っても通用しません。
自分の身を守るためにも、きちんと道路交通法の許可を得ていることを確認してから業務に取り組みましょう。
また、ビラを配っている最中に、巡回中の警察から「許可証見せて」と言われることもあります。
こうした予期せぬ場合に備えて、いつでも許可証を提示できるよう備えておくことも大切です。
ビラが入った段ボールやトートバッグの中に許可証を入れるなどして、すぐに取り出せるよう準備しておきましょう。
ビラ配りの目的・場所によっては制限される
ビラ配りは「道路交通使用許可証」があれば行ってもよいと説明しましたが、そもそも許可が下りないケースも少なくないのです。
具体例を挙げると「駅周辺または駅構内」や「商業施設の施設内」などの私有地は許可が下りにくいと予想されます。
なぜなら、駅の保有者は鉄道会社であり、商業施設の保有者は企業だからです。
このように、土地を保有する企業または人物がいる場合、警察署ではなく保有者の許可を得なければなりません。
ビラ配りのコツ
ビラ配りが得意なキャストと不得意なキャストには大きな違いがあります。
それは、コツを押さえて行動しているかどうかです。
得意なキャストは、ポイントを掴んで効率よく配布しています。
ここでは、ビラ配りが得意になる「6つのコツ」についてお伝えします。
ターゲットを確認する
まずは、コンカフェ・ガールズバーの「ターゲット」を明確にしましょう。
コンカフェの場合は、二次元のアニメグッズを身につけている男性・女性などが対象になります。
ガールズバーの場合であれば、仕事帰りのビジネスマンやスーツ姿のサラリーマンなど、対象者は男性です。そのため、女性・子供・高齢者は避けるべきだといえるでしょう。
このように、お店に見合った客層をイメージすることが大切です。
ビラ配りを早く終わらせたいからといって、誰彼かまわず渡せばいいというものではありません。
特に、「早足で歩いている人」「機嫌が悪そうな人」「こちらを警戒して避けて歩こうとする人」「両手が塞がっている人」などは、受け取ってもらえない可能性が高いです。
相手の視点に立ち、配慮ある行動を取るよう心がけましょう。
笑顔で配る
笑顔はビラ配りに限らず、接客の基本です。
お店の中に居る時も、外でビラ配りを行っている時も、常に仕事中だと意識し元気よく笑顔でいることを心がけましょう。
ビラを配る際は、口角をあげた笑顔で「〇〇（店名）です！よろしくお願いします」と元気よく声をかけるのもポイントです。
そして、受け取って貰った際には「ありがとうございます！」と声を張ってお礼を伝えましょう。
ビラを渡した相手によい印象を与えるだけでなく、周囲にいる通行人にも「愛想がよい可愛い子がいるな」と思ってもらえるはずです。
笑顔がうまく作れないという方は、鏡の前に立って自分の表情を研究してみるのも良いでしょう。
相手が受け取りやすい位置に差し出す
ビラを配る際は、相手が受け取りやすい位置に差し出すのがポイントです。
まずはターゲットに狙いを定めます。
相手の顔が見える位置まで近づいたら、にっこりと微笑みかけ、ビラを見せながら相手の胸元あたりにスッと差し出してみましょう。
この際、胸元の位置まで30センチほどの距離を保つと効果的です。
急接近しすぎると接触してしまうおそれもあるため、注意してください。
相手が受け取らない、こちらを見向きもしない場合はすぐに手を引きましょう。
受け取ってくれないからといって、しつこく付きまとうとクレームに発展してしまう可能性もあるため注意が必要です。
上記のコツを押さえてベストなタイミングで差し出せば、高確率でチラシを受け取ってもらえます！
「どうしてもタイミングが掴めない」「何度やっても受け取ってもらえない」という場合は、どうすれば受け取りやすいか相手の視点になって考えてみましょう。
街中でビラやティッシュを配っている人をよくみて観察し、動きなどを真似てみるのもおすすめです。
積極的に動く
特定の場所に立ち、手首だけ動かしてビラを配っている人をよく見かけますが、これでは受け取ってもらえません。
なぜなら、こうした行動は「だるそう」「面倒くさそう」という印象を与え、機械的に見えてしまうからです。
どうせビラを受け取るなら、やる気がなさそうな人よりも意欲的で頑張っている人から貰いたいと思いませんか？
ビラを配る際は、積極的に動くのはもちろん、その人のペースに合わせてベストなタイミングで差し出すように意識しましょう。
ただし、相手にとって不快感を与えないことがポイントです。
並走したり、しつこく追いかけ回したりしないよう注意しましょう。
感謝の言葉をかける
ビラを受け取って貰った際は、必ず「ありがとうございます」と感謝の言葉をかけましょう。
このとき、笑顔で爽やかにお礼を伝えるのがポイントです。
受け取った本人にお礼を伝えることで、周囲にいる人に対しても「愛想が良くて感じのいい子がいるな」と好印象を与えられるでしょう。
日頃からよい行動を心がけると、思わぬところでプラスになって返ってくることもあります。
ビラを渡す前に「どこのお店で働いているの？」と向こうから声をかけてもらったり、自分を目当てに通ってくれるファンに出会えるキッカケに繋がったりするかもしれませんよ。
いつどこで誰に見られているかわからないため、周囲に不快感を与えないよう丁寧な対応や言葉遣いを心がけるとよいでしょう。
ビラ配りによるトラブルと回避策
ビラ配りをしていると、変な人に絡まれるケースもあるでしょう。
特に、コンカフェやガールズバーで働く女性は若くて容姿も整った子が多いため、見知らぬ男性にしつこく会話を迫られる機会も多いかもしれません。
「LINE教えてよ」「どこに住んでいるの？」など個人情報を聞かれた場合は、「お答えできません」と断りましょう。
また、万が一の緊急事態に備えて、お店の連絡先を控えておくのも重要です。
ビラ配りについてまとめ
この記事では、コンカフェ・ガールズバーの仕事内容に含まれる「ビラ配り」についてお伝えしました。
ビラ配りは、道路使用許可証が必須です。
お店の指示に従いビラ配りを行う際は、使用許可を得ているか確認してから業務に取り組みましょう。
ビラを配る際は笑顔を心がけ、受け取り手に不快感を与えない対応を心がけてください。
どうしても「ビラ配りをしたくない」「ビラ配りが苦手」だという場合は、コツを押さえて苦手意識を克服するか、ビラ配り業務がないお店を探すのも1つの手段です。
求人の備考欄を入念にチェックしたり、面接や体入時に直接確認したりしておくとよいでしょう。
この記事で紹介した内容を参考に、自分が働きやすいコンカフェやガールズバーを見つけてみてくださいね。
