太客は、主にナイトワーク業界で使われる用語の一つです。
キャバクラでは売り上げを伸ばすうえで「どれだけ太客を抱えているか」がとても重要で、人気キャバ嬢になるには太客の存在が欠かせません。
とはいえ、太客になってもらえそうなお客さんかどうか見極めるのは難しく、「どうすれば太客を見つけられるの?」と悩んでいる方もいるでしょう。
また、太客がいることにはメリットが大きい反面多少のデメリットもあるため、太客獲得を目指すキャストはどちらも心得ておく必要があります。
この記事では、太客がいるメリット・デメリットを解説するとともに、太客の見分け方や育て方を紹介!
キャバクラにおける太客の意味を正しく理解し、理想の太客をゲットしてください。
太客(ふときゃく)とはどういう意味?
太客とは、たくさんお金を使う金払いのいいお客さんのことです。
ナイトワーク業界ではお客さんのことを「太い」「細い」で表すことがありますが、体型を指しているのではなくお金の使い方を意味しています。
たくさんお金を使うお客さんは「太いお客さん」と呼ばれ、あまりお金を使わないお客さんは「細いお客さん」と呼ばれます。
太客は「太っ腹なお客さん」を縮めた言葉であるため、読み方は「たきゃく」ではなく「ふときゃく」が正解。
最初はそこまでお金を使わないお客さんだったとしても、接客次第で太客化する場合も多く、太客にできるかどうかはキャストの腕次第です。
お客さんと少しずつ仲を深め太客になってもらうことを、キャバクラ業界では「太客に育てる」と呼ばれています。
売れっ子キャバ嬢になるためには太客が必要不可欠
キャバクラは、売り上げで評価される実力主義の世界です。
頑張りがそのままお給料に反映されるため、売り上げが高ければ高いほどお給料もアップします。
だからこそ、売れっ子キャバ嬢になってしっかり稼ぎたいなら太客が必要不可欠!
一人でも多くの太客がキープできれば、毎月安定的に高い売り上げが見込めるのはもちろん、「今日は指名がもらえないかもしれない」という不安も和らぎます。
太客がいるメリット・デメリット
太客を抱えることには、メリット・デメリットの両方があります。
どんなメリット・デメリットがあるのか、それぞれチェックしていきましょう!
太客がいるメリット
たくさんお金を使ってくれる太客を抱えるメリットは、主に以下の4つです。
【太客がいるメリット】
・指名本数と売り上げが確保できる
・新たな太客と出会いやすくなる
・精神面が安定して余裕を持って接客できる
・お店から売れるキャバ嬢として一目を置かれる
毎月の売り上げが安定すれば、気持ちに余裕が持ててのびのび接客ができるのが太客を抱えるメリット。
また、人気嬢として他のお客さんから注目されることでさらに指名されやすくなり、新たな太客と出会えるチャンスが広がります。
太客を抱えるキャストはお店から「高い売り上げが見込めるキャスト」として期待されるので、新規客が来店した際には、優先的に席につけてもらえる可能性もあります。
太客がいるデメリット
太客がいることによって以下のようなデメリットもあるので注意しましょう。
【太客がいるデメリット】
・関係が切れると、大幅に収入が下がる
・たくさんお金を使った見返りを求められる場合がある
太客は使ってくれる金額が大きい分、関係が切れてしまうとキャストはお給料面で大打撃を受けます。
このような事態を防ぐためには、太客を一人に絞らず、他のお客さんを太客に育てたり細客にも誠意ある接客を心がけたりすることが大切です。
また、大金を使った見返りとして無茶な要求をしてくる太客もいるので、上手くかわしつつ「太客かつ良客」になれるような関係を築いていきましょう。
太客になるお客さんの見分け方
太客になるお客さんには、容姿や言動にいくつか特徴があります。
特徴を知り、太客になりそうなお客さんを見分けられるようになってくださいね!
羽振りがいいかどうか
お客さんを見極めるときは「実際の経済力」よりも「羽振りの良さ」に注目しましょう。
たとえ経済力があっても、キャバクラでお金を使いたがらない男性を太客にするのは難しいです。
逆に、経済力はそれほど高くなくても、羽振りがいい男性は太客になる可能性があります。
羽振りの良さは、「キャストにドリンクを勧めてくれる」「キャストのおねだりを受け入れてくれる」など、第三者に対して躊躇なくお金を落としてくれるかどうかによって判断するのがおすすめです。
羽振りがいい飲み方の多くは、「キャストにカッコいいところを見せたい」という見栄によって起きる行動であり、そのような飲み方をするお客さんは自己肯定感を高めてくれるキャストに好意を抱く傾向があります。
お客さんにお酒を飲ませてもらったときは「私の知らない高いお酒を知っててすごい!」「こんなに飲ませてくれるなんて初めて!」といった感じでどんどん誉めれば、太客に育てられますよ。
身だしなみに気を遣っているかどうか
初対面のお客さんを接客する際は、服や靴、カバンなどをチェックしてみましょう。
スーツや所持品がきれいに保たれているかどうかも、太客候補を探すうえで大事なポイントです。
身だしなみを整えている男性はお金持ちの傾向があり、太客になる可能性があります。
もちろん、身だしなみに気を遣っているすべての男性がお金持ちとはかぎらないものの、お金持ちの男性がだらしない格好で来店するケースはほとんどありません。
仕事が大成功したことによってお金持ちになった人は、「清潔感ある身だしなみを保つのは社会人のマナー」という意識が強い傾向があります。
また、お金持ちの男性は「相手に好印象を与えたい」という気持ちが強いので、日ごろから肌や髪の手入れも心がけている場合が多いです。
格式の高い持ち物を所持しているかどうか
格式の高い持ち物を多く所持している人は、お金に余裕がある可能性が高いです。
ハイブランドの服や高級腕時計、高級車などを持っている男性は、太客候補として目をつけておくといいでしょう。
本物のお金持ちは、服や時計など一目でわかる部分だけでなく、ベルトやメガネなど一目につきにくい小物もハイブランドでそろえていることが多いです。
また、ブラックカードやプラチナカードで支払う男性はお金持ちの可能性が高く、気に入られれば太客になってもらえるかもしれません。
このようにお客さんの持ち物には、太客候補の判断材料がたくさんありますよ。
頻繁に来店しているかどうか
キャバクラへの来店頻度が高いお客さんは、経済的にも時間的にも余裕があり太客になってもらえる絶好のチャンスです。
特に、お客さんが初回から1ヵ月以内に何度も来店している場合は、特定のキャストに興味を持っている可能性が高いため、キャストの頑張り次第で太客になってもらえます。
ただし、キャバクラ慣れしているお金持ちの男性のなかには、すでに他店のキャストの太客になっている人もいます。
そんなお客さんが「この子にお金を落としたい!」と思ってもらえるように、最初の2~3回で仲を深めることを意識しながら接客しましょう。
太客へ育てる接客方法
キャバクラでは自分のお客さんを太客にすることを「育てる」といい、育て方のコツさえつかめば、より多くの太客を持てます。
ここからは、太客へ育てるときに役立つ接客方法を紹介します。
初回でなるべく距離を縮める
第一印象はとても重要で、初回の接客対応によって太客になってもらえるかどうかが左右されるといっても過言ではありません。
太客候補のお客さんは他のキャストも狙っている可能性が高いので、初回から距離を縮められるように行動していきましょう。
とはいえ、いきなりぐいぐいアピールし過ぎると、お客さんは引いてしまいます。
まずはお客さんに楽しんでいただくことを第一に考えながら余裕を持った接客を心がけることで、自然と仲が深まりますよ。
初回の接客では場内指名を取り、あわよくば次回の同伴の約束までできれば合格点です。
いきなりお客さんの「特別な存在」になるのは難しいので、焦らず確実に太客へ育てていきましょう。
個性の出る接客をする
お客さんを太客に育てたいときは、相手の好みに合わせた接客より、自分のキャラクターを活かした接客のほうがおすすめです。
「お客さんに気に入られたい」「下手な対応をしてお客さんの機嫌を損ねたくない」など、お客さんに関係を切られるのを恐れてマニュアル通りの無難な接客をしてしまうキャストも少なくありません。
マニュアルに沿った接客は、初々しい印象を与えるものの、個性が出ないため面白みがなく飽きられやすい特徴があります。
その点個性がある接客は、お客さんの記憶に残りやすく、好みにマッチすれば次回以降も指名してもらえる可能性が高まります。
まだキャラクターが定まっていない新人キャストのうちに、無理なく続けられそうなキャラクターを見つけて、他のキャストと差別化した接客にチャレンジしていきましょう。
どのお客さんに対しても平等に接客する
キャバクラには、太客と反対にあまりお金を出さないお客さんを指す細客も来店します。
しかし、いくら羽振りが良くないからといって、太客と細客で接客態度を変えるのはNG!
お客さんによって態度を変える接客は、お客さんに失礼なのはもちろん、お店の雰囲気も悪くなり、周囲からの評判が落ちるきっかけになります。
やがて細客から指名されなくなり、結果的に売り上げを落とす可能性が高いです。
たとえ細客が相手でも、わざわざお店に来店して自分のためにお金を使ってくれている以上は、「お客様」として対応することが重要です。
また、今は細客でも接客次第で太客になってもらえたケースも多いので、どのお客さんに対しても誠心誠意のおもてなしを心がけてくださいね。
たまに甘えてみる
多くの男性は「お気に入りのキャバ嬢から頼りにされたい」「特別な存在になりたい」という願望を持っているので、たまに可愛くおねだりして甘えてみましょう。
たとえば、ボトルキープや同伴など売り上げに関するおねだりができるようになれば、キャスト側は売り上げが伸ばせて、お客さん側は承認欲求が満たせるといったメリットがあります。
おねだりはやりすぎると「わがままだ」「金づるとしか思われていない」などと思われがちですが、たまにならむしろお客さんから喜ばれる傾向にあります。
お客さんは、普段あまりおねだりしないキャストから何かをお願いされると「僕に頼ってくれた!」と嬉しくなり、そのキャストに対してさらに夢中になる場合が多いです。
失礼のない謙虚な対応も大切ですが、その対応ばかりが続くと物足りなさを感じるお客さんもいるため、たまに甘えながらメリハリのある接客を意識してみましょう。
太客を多く持つことが一流キャバ嬢への近道
キャバ嬢として成功するためには、いかに多くの太客を抱えられるかどうかがカギ。
太客の存在は多少のデメリットがあるものの、それ以上にメリットも多いです。
接客をする際は、お客さんの言動や身だしなみをチェックして太客の素質があるかどうか見極められれば、より効率的に太客をゲットできるでしょう。
一流キャバ嬢を目指して日々接客スキルを磨きながら、どんどん太客を育てていきましょう!