ナイトワークの世界で耳にすることが多い「水揚げ」という言葉。
キャバ嬢やお客さんなど、この言葉を使う人は様々です!
「水揚げの語源は?」
「聞いたことあるけど、どういう意味?」
「どんな場面で使われるの?」
このような疑問を抱いている方も少なくないでしょう。
今回は、ナイトワークで使われる水揚げについて詳しく解説していきます!
ナイトワークにおける水揚げとは?
一般的に水揚げとは、「船の荷物を陸に移すこと」「漁業の収穫高」「商売などの売り上げや稼ぎ高」といった意味で使われます。
しかし、ナイトワークではその意味が全く異なるんです!
まずはナイトワークにおける水揚げの意味や使い方、言葉の由来について見ていきます!
水揚げとはキャバ嬢が交際・結婚をきっかけにお店をやめること
ナイトワークにおける水揚げとは、「交際や結婚などをきっかけにキャバ嬢がお店をやめること」を指します。
◆キャバ嬢が使う場合
例:「○○さんに水揚げされたい」
意味:お客さんと結婚するという形でナイトワークを引退したい。
◆お客さんが使う場合
例:「○○ちゃんを水揚げしたい」
意味:キャバ嬢と付き合いたい、結婚したい。またそれによってキャバクラを辞めさせたい。
水揚げはキャバ嬢にとって大きな転機と言えるでしょう。
元々は遊郭で使われていた用語
水揚げという言葉は、元々は遊郭で使われていた用語です。
その起源は江戸時代にまで遡り、芸妓や遊女が初めて客と寝所にて接することを水揚げと呼んでいました。
わかりやすく言えば、いわゆる初体験のことです。
言葉の由来としては、
・商人が商品を舟から下ろして初めて店頭に出すことを「みずあげ」と呼んでおり、これに倣った
・万葉時代には処女を「未通女(おとめ)」と呼び、まだ男性と交わっていない若い女性を「揚げる」という意味から「未通揚げ」となり、水揚げと表記されるようなった
など、様々な説があります!
いずれの語源にしても、初めての行為や初めての接触というニュアンスが強く反映されています。
デリケートな言葉なので使いどころには気を付けよう!
先ほど説明した通り、水揚げという言葉は元々は遊郭で使われており、水商売の女性がお客さんに処女を捧げる行為を意味していました。
言葉の由来は非常にデリケートです。
例えナイトワーク上の意味として使う場合であっても決して上品な表現とは言えないため、使う場面や相手には十分な配慮が必要となります!
この言葉に限らず、仕事において様々な人と言葉を交わすキャバ嬢だからこそ、日頃から発言の一つひとつに気を付けるようにしましょう◎
水揚げの実態とは?お客と交際・結婚するキャバ嬢はいるの?
水揚げの実態について気になっている方も多いと思いますが、結論から言うと、お客さんと交際したり、結婚したりするキャバ嬢は少なからずいます!
お客さんとキャバ嬢という出会いであれ、一緒に過ごす時間が長くなると恋愛に発展することもあるようです。
しかし、水揚げをしてもらっても関係が長続きするとは限りません。
中には、お客さんとの関係が終わった後に、再びナイトワークの世界に戻ってくるというケースもあるんです!
ここからは水揚げの実態に迫り、深堀りしていきます。
お客と恋愛に発展するキャバ嬢は少なくない
キャバクラという職業は、接客業の中でも、人間関係を構築しやすい環境です!
その背景には、キャバ嬢ならではの職業特性や、お客さんとの繋がりが大きく影響しています。
まず、キャバクラはただお酒を提供する場所ではなく、接客を通じてお客さんとの心の距離を縮めることが求められる場所です!
その過程で、お客さんとの間に特別な気持ちや信頼関係が生まれることが多く、それが恋愛感情に発展することもあります。
また、お客さんの方も、自身のお気に入りのキャバ嬢に対しては特別な存在でありたいと願う場合が多いです!
キャバ嬢に対して特別な存在でありたいと願うお客さんは、営業中だけでなくプライベートでの関係を築こうとする傾向があります。
お客がキャバ嬢を水揚げする心理とは?
お客さんがキャバ嬢を水揚げしようとする心理には、さまざまな動機が絡んでいます!
最も多い理由のひとつはキャバ嬢を交際相手として独占したいという強い願望です。
お客さんは指名を通じて特定のキャバ嬢と親しくなることができますが、キャバ嬢はビジネスの枠内で、他のお客さんとのやり取りも続けなければなりません!
そのためお客さんの中には「他の男性客との交流を避けさせたい」または「自分だけのパートナーにしたい」という心理が働くのです。
また、結婚や真剣交際を望むお客さんがいる一方で、愛人関係として水揚げをしたいと思っているお客さんもいます。
このケースでは、お客さんは結婚などの形を取らず、経済的なサポートを条件に自分の都合に合わせて会える関係を続けたいという願望を抱いています。
もちろん水揚げをしてもらい幸せになったキャバ嬢もたくさんいますが、全ての水揚げがそうとは限りません!
誘いを受けたからといって、簡単には判断しないように気を付けましょう◎
【独自調査】キャバ嬢が引退する年齢はどれくらい?
キャバ嬢を引退しなければならないタイミングは、明確に定められていません。
しかし、職業上ある程度の若さが求められるのも事実です!
体入ショコラの独自調査によると、キャバクラに勤務している人は19歳~25歳くらいの年齢の方が多く、20代前半に偏っていることが分かります。
キャバ嬢が引退を考える年齢は、20代後半から30代前半にかけてと言えるでしょう。
具体的には、28歳〜32歳あたりが最も多く見られる引退のタイミングです!
この年齢層になると、キャバ嬢としてのキャリアもある程度積み重ねられており、体力的・精神的な限界を感じ始める人が増える傾向があります。
また、将来を見据えた新しい人生設計を考える時期でもあるため、引退を決断する人が増えるのです!
まとめると、引退理由としては主に結婚、転職、年齢的な限界の3つが挙げられます。
◆結婚
結婚をすると生活スタイルの変化から夜の仕事との両立が難しくなるため、引退を選ぶ女性が多いです。
特に30代に差し掛かると、家庭を築くことを考え始める女性が増えるため、結婚や妊娠を機にキャバクラ業界を離れるケースは多く見られます!
◆転職
キャバ嬢としてのキャリアを重ねる中で、新たな仕事に挑戦したいと考える女性も少なくないです。
特に30歳を迎える前後には、体力やメンタル面での負担が増え、昼間の仕事への転職を真剣に考える人が多くなります!
美容やファッション業界など、キャバクラで培った接客スキルを活かせる職種へ転身するケースが多いです。
◆年齢的な限界
キャバ嬢として活躍できる年齢には、ある程度の限度があります!
若さが求められる業界であるため、年齢が進むにつれて若いキャバ嬢との競争が激しくなり、自分の限界を感じることもあるでしょう。
若いキャバ嬢との競争に勝てなくなったという経験から、引退を決意する人は多くいます。
ただ、その一方で40代になってもキャバ嬢として活躍する女性もいます!
年齢に応じた独自の接客スタイルを確立し、姉キャバや熟キャバなどで安定した収入を得ているベテランキャバ嬢も少なくないです。
引退後のキャリアについても様々な選択肢があり、自分に合った選択をするのが新たな道を切り開く第一歩となります◎
まとめ
今回は、ナイトワークにおける水揚げの意味やキャバ嬢の水揚げ事情を解説してきました!
一般的には「船の荷物を陸に移すこと」「漁業の収穫高」「商売などの売り上げや稼ぎ高」を意味する水揚げ。
しかし、ナイトワークにおける水揚げとは「交際や結婚などをきっかけにキャバ嬢がお店を辞めること」を指し、一般的に使われるものとは意味が異なります!
これは、元々遊郭で使われていた言葉なので、使う際には場面を考えることが必要です。
「何となく聞いたことあるから」「みんな使っているから」と、軽い気持ちで口に出してしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性もあります!
また水揚げは、キャバ嬢にとって大きな転機です。
その選択一つで、人生が大きく変わってしまうかもしれません……!
後悔しないようその場の気持ちだけで判断するのではなく、一度落ち着いて冷静に考えることが大切です◎